「ページ」を信頼した他の検索エンジンより,「人間の行動」を信頼したグーグルの方が使いやすいのは,利用者の数で証明された。では,その上を行くには,なにを信頼したらいいの?
すぐ人に訊きたがる同僚やあなたも含めて,検索エンジンの性能には苦慮している。ウェブの情報と云うのはきちんと構造化されてなく,そのなかで必要な情報をすぐにみつけられるのは不思議なぐらいのことだ。
グーグルに関するニュースがあれこれと出ている。グーグルばかりに利用が集中するのは危険だとか(ZDNet Newsの記事),ヤフージャパンと有料掲載サービスで提携するかもしれないとか(CNET Japanの記事),ドイツなどでナチス関連サイトを結果から取り除いているとか(Impress INTERNET Watchの記事)。グーグルが「検索エンジン」と同義になっている証と云えばそうなのだろう。だがそのグーグルでも,役に立つ検索エンジンとは思えない,という人もいるようで…。
グーグルの長所はリンクの数,リンクの内容,ページの格付けという非常にシンプルな内容を検索結果に重視している点だ。リンクをするのは人間(そのリンクに使っている言葉をキーワードとして信じる),面白いページをみに行くのも人間(たくさんの人がリンクしているページに書かれている言葉は価値が高いと信じる),ということで,それらの人間の行動を検索結果に持ち込んでいることで支持を得ている。よくよく考えてみるとなにかとてつもない機器を利用しているわけでもなく,テクノロジーを駆使しているわけでもない。人間の行動を重視しているだけ。グーグルがあまりにも力を持ちすぎているのなら,別なスタンスで検索結果を形作る長所を持った検索エンジンの登場が待たれる。案外,簡単なことを応用することで,それは導き出されてきそうな気も…。
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